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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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共有できる「欲」を持つ

人間誰しも「欲」はあると思います。

「欲」という言葉はどこか卑しいイメージを持たれがちですが、私は「欲」自体が卑しいものではなく、欲の持ち方次第で卑しいものになってしまうと思います。


うちのチームではPHILOSOPHYを設定していますが、いわばこれも私が「こんなチームを作りたい」という我々の「欲」です。しかし、「できたらいいな」くらいだとこんなチームは出来なくて、「何としても実現したい」という「欲」を持たないと実現しないと思います。だから必死で「実現」にこだわってチームを運営しています。


「欲」に必要なのは「誰かと共有できるか?」だと思います。


例えば、「三振をたくさん取りたい」と思って常に三振を狙いに行く投手には「三振をたくさん奪って注目されたい」という極めて個人的な「欲」が潜んでいるかも知れません。しかしそれが走者3塁の場面だと、ほとんどの野手は「自分のところに打球飛んでくるなよー」と思っていると思います。そういう時に狙って三振が奪える投手は味方の野手から見ればとても頼もしく見えると思います。


つまり「欲」は他人と共有できるもの、それがより多くの人と共有できるものであれば、決して卑しいものにはならないということだと思います。


4点差を追いかける展開で、2死走者1・2塁で打席が回ってきた時、ホームランが出れば1点差です。シングルヒットだと打球にもよりますが、3点差になって走者1・2塁、または1・3塁になって攻撃が継続します。次打者の技量にもよりますが、ホームランだとたくさん点数が入るものの攻撃にリセットがかかってしまって、そのまま1点差で敗北することはよくありますが、シングルヒットで繋ぐと得点は少ないものの、攻撃が継続して相手投手にプレッシャーをかけ続けることができます。


「打ちたいという『欲』」を満たす時、どちらがより多くの人と共有できる「欲」なのかを考えてプレーすることでその選手は多くの人から信頼を得ます。


独善的ではない、「共有できる『欲』」を持つために必要なことは、やはり普段から多くの人と接して「他人の『欲』」に触れることだと思います。自分のことしか考えずに練習する選手は自分の都合で練習も休みますが、普段から他の選手と協力し合いながら喜びや苦労を共有している選手は「休みたくない」と考えます。


我々のチームも新入部員を募集していますが、それは自分たちのPHILOSOPHYをもっとたくさんの選手と共有したい、という「欲」です。


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