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東横ポニーBayWinds監督・廣川のBlog

中学硬式野球の現場から見た少年野球に対する指導者の想いを綴っています。
​東横ポニーBayWindsは東京・横浜・川崎を中心として活動する中学硬式野球チームです。

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「整列」ではなく「輪」

先日、ある方に「このチームはグラウンドで指導者が選手に話をする時に『整列』ではなく、『円陣』なんですね」と指摘頂きました。そうですね。私は選手を集めて話す時に「整列」はさせないです。普段から「選手との距離感」「話を聞いてもらいやすい形」は意識しているように思います。


これは個人的な感覚の問題なのですが、私は野球に限らず「他人を自分の前に整列させること」が好きではありません。自分の前に他人を整列させるのは、歴史の教科書で見た「お城で殿様の前に平伏す家来たち」のような封建的な印象を受けるからです。野球の現場でもNPBやMLBの選手がグラウンドで整列して監督の話を聞いている場面なんて見たことないでしょ?


私が現役時代に在籍したチームもほとんど「円陣」でした。いや、中学や高校で先輩に「集合」かけられて叱られる時だけ「整列」だった。。。😅


前にも書きましたが、私は監督と選手は「役割の違い」に過ぎないと思っているので、うちのチームでは「監督」「コーチ」といった役職での呼称は廃止しています。そのため選手、保護者も私のことは名前で呼びます。そして写真のように全員が輪になって、私も「輪の一員」として加わり、「役割」として選手に語りかけるようにしています。円陣の方が「選手との距離感」が心地よいとも感じます。


まぁ、私の心地良さなんてどうでもいいんです。

大事なことは「選手がどちらの方が心地良いと感じるか?」だと思います。これは選手によっても違うと思います。整列して、1列目に並んでいる選手は優越感を感じて「整列がいい」という選手がいるかも知れません。3列目くらいで監督と程よい距離を置ける「整列がいい」と思う選手もいるかも知れません。私は「上級生と下級生」「レギュラーと控え」指導者として等距離で接したいので、同じ距離感を保てる「円陣」を選んでいます。


「整列」「円陣」どちらが正解かという話ではありません。

どちらにしても「意図」が必要だと思います。

何事に対しても「意図」を持って臨むこと。物事に対して「意図」を持って臨むからこそ、意図しない方向に進み始めた時にも察知しやすくなりますし、意図した方向に進めたいと思うからこそ、その後の創意工夫も最適化の方向に進みます。


例え相手が子どもであっても「大して意味はない」みたいなことを課すのは子どもに対して失礼な感じがしますし、「大した意味はないこと」が積み重なっていくと信頼関係が壊れていく気がするので、些細なことでも「意味を持たせる」は指導者として大切なことだと私は思います。


これらの積み重ねによって「チームの佇まい」が決まっていくように思います。


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